うらやま農園の紹介
霊峰月山・朝日の風土
山形県鶴岡市・朝日地区(旧朝日村)は、出羽三山、朝日連峰に囲まれ、山形県で最大の面積を所有し緑豊かな自然林が多く山菜やきのこなどの宝庫でもあります。
中でも、山ぶどう、ぜんまいなどは古来より貴重な産物として注目され山ぶどうを主体とした月山ワインとして高い評価を得ています。
山ぶどう栽培のはじまり
昭和五十年、村民の希望により「山ぶどう原液」加工販売始業。
昭和五十四年、当時朝日村農業協同組合、現在JA庄内たがわ朝日村支所月山ワイン山ブドウ研究所より醸造開始され
現在に至って居ります。濃縮された独特の味わいは、高い評価を得ながら需要に応じられない現状でした。
当時、山ブドウに関する資料は無く、あるものは栽培ブドウの資料だけで指導も同じなので、栽培面では雲をつかむようなもので安定した原料供給が続かず試行錯誤の繰り返しでした。
先進地視察なども赴いてみましたが、効果はなく栽培を断念した所もありました。
当農園では、昭和三十七年に自生する山ブドウの収穫をしながら病気に強いもの色沢、大房、糖度、特に毎年成りの良い種類を選び数百種の中から選び抜いたブドウの挿木苗を作って参りました。
平成元年頃から本格的に取り組んだ雌雄の昆植、植栽本数、人工受粉の工程、花粉作り、受粉適期の見極め、天候に依る受粉の工程は重要な課題になります。
こうして四十数年間実際に体験し、山ぶどうの研究を重ねてきました。
長年の手探り栽培の甲斐があって現在品種によっては10アール2000キロ以上の収量に漕ぎつけ、平成七年には、安定した栽培に成功することが出来ました。
現在、山ぶどうは、ワインを始めとして多様な加工食品として広がりを見せています。
山ぶどう研究 著書発刊
『 山形朝日村における 山ぶどう栽培 新技術 』
当農園の長年の山ぶどう栽培ノウハウをまとめた1冊です。
山ぶどう栽培をこれから始めたい人も、作っている人も必見の著書です。
著者「渡部忠雄」紹介
【略 歴】
昭和6年 山形県東田川郡朝日村下名川に生れる
農業 山ぶどう栽培 米 山菜 シオデ ゼンマイ
現在 JA庄内たがわ 山ぶどう部会 副会長
【著者メッセージ】
日本の風土に育まれて人類、生物達と共生しながら自生して来た山ぶどう。
私達は、この滋養に富んだ植物が日陰の片隅に押し込められて来たような感覚がしてならない。
山ぶどうの良さをもっと広く認めて愛されて行くことを心から願い、
北東アジアの代表食品として心ある皆様と将来に繋いで
幅の広い技術を開拓して参りたい一念を以って記事を纏める事が出来ました。
四十年以上に渡る山ぶどうの研究によりあらゆる技術をクリアされた栽培の決定本!!
誰でも造れるように写真や図を多く取り入れ解りやすくしました。
内容(目次)
第一章 山ブドウ栽培予備知識
第二章 山ブドウ栽培の基礎
第三章 仕立ての順序
第四章 平棚の植え付け密度
第五章 垣根作りの畝幅について
第六章 垣根作りと平棚作りのポイント
第七章 山ブドウの品種
第八章 適応性について
第九章 夏季剪定は7葉目
第十章 果実肥大期と管理
第十一章 植栽培の準備と植付け
第十二章 植付け垣根で二十四本 平棚は十二本
第十三章 自然受粉の新技術
第十四章 人工授粉 花粉の作り方
第十五章 山ブドウの受精能力を三十〜三十二時間
第十六章 山ブドウ防除基準について
第十七章 挿木品種は正確に
第十八章 支柱の立て方
価格・仕様
価格 3,000円+消費税
カラー 175ページ A5版